ゲーム評論家でもないのに、なぜ、このタイトルで記述するのか。
それは純粋に、後世に残ってほしい。何らかのカタチで続くなら、それを見てみたい。
と感じて、そのために、一人でも多くの人に知ってほしい。と思ったから。
評価すべきは、まずは
「サクサクすすめるが簡単ではない。絶妙なバランス」
子供のころ、レベル上げで戦闘をしているときの不満は、
「ゲームでいくら戦っても、現実の実力もお金も増えない、この時間がもったいない」
と思っていた。それなら、現実で親の手伝いをして小遣いをかせぐ。勉強してひとつでも賢くなったほうがいい。だから、ゲーム内のレベル上げの時間は嫌いだった。
今回のドラクエ１＆２は、確かにいくら戦っても、直接は、現実のお金は増えない。
しかし、単調な作業での戦闘でのレベル上げではなく、効率よくレベル上げするために、時に「難易度を変更して、難敵エリアに飛び込む」「落ちているアイテムの有効活用」で武具店での購入頻度を下げるなど、「工夫をする」ということで、比較的短時間でサクサクすすめる。ゲーム時間のおよそ多くは、ストーリーを楽しむことに費やせた。
これは、ユーザーが大人になったから。かもしれない。
補助金や制度を有効活用して、新規事業を始めたり、生活水準を改善したり。。ゲームや漫画の中に学びは多く。ドラクエ１＆２にも、いかに早く、システムを理解し、効率よく立ち回るか。。そういう意味では、ひたすら戦うのではなく、現実的に能力のレベルアップと映画４０本分ほどの娯楽を過ごせたことは、経済的にもメリットがあったのかもしれない。
３９年越しの伏線回収
ネタバレの基準は、人それぞれなので難しいが、ライトな範囲と思うところでは、
ロトトリロジーとしての時間軸は、
ドラゴンクエスト３→１→２の順で、ゲームの中では、
３の数百年後に１の世界、それから、また数百年で２の世界といわれている。
現実世界の時間は、発売年・世の中への作品発表は１９８８年、１９８６年、１９８７年となる。
ドラクエ２の世界が現在（最新）とするならば、この物語は、ゲームの世界では数百年から千年強、
現実の世界では４０年弱が経過している。この３６年から３９年という月日が非常によかった。
この期間、ゲーム機の進歩、表現の進歩、数多くの派生作品によるドラクエ史の発表。これらは、まさに歴史といえる。
当時の、とにかく竜王を倒す。たのまれたオツカイをこなして姫を助ける。
ハーゴン倒したあと、すぐさまシドーって、誰？ ３で確立した、勇者は魔王を倒す者。
これらには、それぞれ意味があった。というのを肉付け、回収できているのが、このドラゴンクエスト
３、１＆２のロトトリロジーのHD2Dリメイクだった。
ドラゴンクエスト３で終えたあの冒険のあと、あの時代にハーゴンが存在していたことに驚き、
どうして竜王が闇に染まっていたのか、ハーゴンの動機、悪霊の神々とは何だったのか？
しまいには、ファミコン版のドラクエ２のパッケージが子供だったのも、こういうことのなのか？
と思えるくらい、２のキャラたちが冒険を通してレベル以外の成長をみせる。演出できている。
悪霊の神々の頂点に君臨する破壊神を倒したその先まで。。。
ファンたちがこの３９年間、それぞれの思い描いていた歴史を、肉付け・保管して
2次創作を公式にうまく昇華したバランス感覚にとにかく脱帽する調整力を見せつけられた。
戦闘面はね。。
たしかに、３の戦闘面では不満があった。追加要素で感情移入の希薄な魔物使い優遇で単調になった。など、ただ、それは１＆２の数百年前と思ったら、１００年前の野球界には１６０km越えの超速球や戦略もなかったようなものだろう。その集大成であるドラゴンクエスト２の超絶技をはじめとする戦闘バランスの完成度をもって十分満足できた。
すぎやまこういちの音楽は最強
やっぱりドラクエ2がいい。テンポがいい。明るい。怖い。ハッキリわかりやすい。
逆に古臭い（実際に古いんだけど）ドラクエ１も一人での戦闘の緊張感をよくよく表していたんだと再発見させられた。とこまかいことよりもドラクエ２の真エンディング前のラストバトルの導入演出と音楽で涙腺崩壊でした。音楽で感情が揺さぶられて涙がでる。。これ以上の賛辞はない。
とにかくプレイして
ネタバレも画像もない、つまらないレビューだし、いまどきのゲーム評論は、Xやyoutubeのほうが
拡散力はあるんだろうけど・・・微力でも、発信したい。ひろめたい。
SNSには否定派の自分でも、とにかく、何らかのカタチで、応援したい。
スクエニに業績に寄与したい。そして、良質な続編、関連商品をリリースしてほしい。
と思うのでした。
これだけの作品の点と点を回収してバランスよくまとめたスタッフ、
堀井雄二ってすげぇ。。ルビスじゃないけど、まさにドラクエ世界の創造主。。と敬意を示して。
明日からまた、働きます。
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